「殺人セレブ」

2015-04-21 01.10.512015-04-21 01.42.592015-04-21 01.53.022015-04-21 18.12.58 2015-04-21 18.22.53 2015-04-21 18.27.04 2015-04-21 18.31.21 2015-04-21 18.33.57夜。警視庁を後にする杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)。その脇を、捜査一課を乗せたパトカーが通り過ぎて行く。続く鑑識の車には、携帯電話を掲げて見せる米沢守(六角精児)。電話でひそかに情報を伝えるという右京へのサインだ。たまき(高樹沙耶)の店で一杯やろうと考えていた薫は、ちょっとがっかりしつつも、右京とともに事件現場へ赴くのだった。
現場は高級住宅街。その一角にある五島邸の主婦、香苗(栗田よう子)が、自宅リビングで絞殺体となって発見されたのだ。室内は足の踏み場も無いほどの散らかりよう。片付け下手だったのか、漫画本や鉄道グッズ、菓子の空き容器などが散乱し、何かが盗まれていたとしても一見では分からないほどだ。
第一発見者は夫の秀宣(遠山俊也)。彼によれば、香苗は数日前から風邪をひいていたという。ごみ箱には丸めたティッシュが山となり、遺体のそばにはマスクも。右京は、そのマスクに付着した数本のグレーの毛に注目する。五島家でペットは飼っていない。鑑識にかけると、マスクの毛は“チンチラ”と判明する。毛皮に使われる小動物で、香苗の体からも検出された。しかし、現場で毛皮類は見つかっていない。犯人が持ち帰ったか、あるいは着用していたか…。

翌日、右京たちは香苗のミセス仲間、竹下弥生(野村真美)の家を訪ねる。リビングにはちょうど、弥生からセレブの心得を学んでいるというミセスたちが集まっている。コート掛けには毛皮付きのコートが3着。香苗はミセス仲間の一人、仁科世理子(舟木幸)の紹介で、ここへ来るようになったという。どんな人だったのかと聞かれ、口ごもる世理子たち…。
竹下家の次に、右京たちは世理子の家を訪れる。そこで右京たちは、世理子が弥生からもらったという歴史ものの磁器を目にする。祖父の思い出の品というその磁器を、弥生は気前よくくれたという。世理子に限らず、弥生はいろいろなものをミセス仲間にあげていたらしい。特に香苗は、弥生の好意に漬け込み、何でもかんでももらっていたという。ヘレンドのシュガーポット、バカラの花瓶、アンティーク時計やネックレスなどの装飾品、リモージュのデミタスカップなどなど、もらい過ぎと言われても仕方がない。だが右京は、弥生が“あげ過ぎている”と考える。
「欲しい」と言われると、断れない性格の弥生。その真意を探ろうと、右京たちは再び竹下邸へ向かう。弥生はちょうど、毛皮のコートを着て出掛けるところだった。「チンチラでしょうか?」。ミセス仲間3人の毛皮からは、チンチラの毛は検出されなかった。しかし、問いかける右京に弥生は、ミンクだと答える。持っている毛皮はこれだけだとも。「私も欲しいですねぇ」と右京。すると弥生は、母から譲り受けたものと言いながらも、その場で毛皮を脱ぎ、右京に差し出すのだった。

「物に執着してはいけない。私は心に決めていますの」。そう言い切る弥生の脳裏に、少女時代の思い出がよみがえってくる。弥生の消しゴムを欲しがる友達。首を振って素っ気なく断る弥生…。
「もらう側とあげる側、どちらの気持ちもよく見えませんねぇ」。右京と薫がぼやく。「ママは何でもあげちゃう」と娘が泣いても、あげることを止めない弥生。もらっていた香苗も、あの乱雑な部屋でものを大事にしていたとは思えない。案の定、香苗は弥生からもらったものをフリーマーケットなどで売っていたという。その中には、弥生の母の形見という毛皮の襟巻きも含まれ…。

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ゲスト:野村真美 遠山俊也

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